AmongUsインポスター論
最近頑張れるようになったので、書いてみることとする。
この記事は『AmongUsでクルーを引いた時は何ともないが、インポスター引いたら緊張のあまりにオムレツを作ってしまう』ようなビギナーインポスターに向けて、とりあえずオムライスが作れるくらいのインポスターになれるように書いたものだ。
よって、高度な技術とか確実な勝利法みたいなことはあんまり書いていない。南無。
早速本題に入ろう。
・基本情報
ルームによってまちまちだが、インポスターは1~3人。おおよその目安としては6~7人なら1人、8~12人なら2人、13~なら3人と言ったところか。まあここはハッキリ言ってどうでも良い。
クルーと比べて外見などの違いは一切無いが、取れる(取れない)行動に大きな違いがある(後述)
インポスターの勝利条件は2つであり、
・クルーとインポスターの生存者数を同じにする(手段問わず)
・一部のサボタージュが解決されないまま時間切れになる
の2つ。これも後で解説する。
一方、敗北条件も2つある。
・全てのインポスターが追放される。
・勝利条件を満たす前に全クルーが全タスクを完了する。
ルールによりけりだが、どちらも起こりやすい。
・インポスターだけの動作
インポスターはクルーとは異なり、『キル』と『サボタージュ』、『ベントの使用』をすることが出来る。
反面タスクをすることは出来ず、タスクが割り当てられることもない。
-キル
インポスターの50%を占める行動。クルーをキルし、亡き者にする。亡き者になったクルーは話し合いに参加することが出来なくなる他、緊急会議を開いたり、サボタージュの解決をすることが出来なくなる。また、これを活かした勝率UPの方法もある(後述)。
キルにはクールタイムが存在し、①ゲーム開始(非常に短い)②キルを実行③緊急会議明けの3つのタイミングで発生する。クールタイムが終了しない限りはキルを行うことは出来ないので注意しよう。また、クールタイムはベント使用中などの特殊な条件下では進まなくなってしまうことも覚えておいてほしい。クールタイムは部屋の設定ごとにマチマチなので確認すること。
キルが可能な範囲はショート・ミドル・ロングの3つだが、部屋の設定ごとに異なる。しっかり確認しておこう。
インポスターの残りの50%だが、キルのサポートやアリバイ工作には欠かせない要素。ステージによって若干変化はするが、基本的に『停電』『通信妨害』『時間切れで勝利のサボタージュ』はどのステージにもある。
miraHQを除いた3ステージではドアを閉めるサボタージュが可能。
-ベントの使用
ステージ各所にあるベントを使うと、瞬間的に移動することが出来る。アリバイ工作やキルのスピードアップには欠かせない要素。ただし、アドミン端末を見るとビックリするくらいベント使用が分かりやすい上、直接ベントの出入りを見られると即バレしてしまう為、無駄な多用と不用意な使用は禁物。
また、Polus以外のステージでは蓋の動きで外からベントの使用がバレる(誰が使ったかまでは特定不可)ので注意。
-フェイクタスク
インポスターはタスクをすることが出来ないが、だからと言ってタスクをせずにウロウロしていては簡単にバレてしまう。
そこで重要なのが『タスクをしているフリ(フェイクタスク)をする』ことである。ただし、何も考えずにフェイクタスクをすると、それなりに場数を踏んだプレイヤーから簡単に見破られてしまうので、しっかり知識等を身につけること。
Tips
・上達方法
ハッキリ言えば、そんなものは無い。特にキルに関してはこの傾向が強く、知識をインプットしただけでは何も変わらない。キルの上達にはとにかく場数をこなすアウトプットが必要だ。
しかし、それ以外については知識を付けることでそれなりの上達が見込める。例えばサボタージュの適切なタイミングであるとか、ベントの位置・経路を把握するだとか、そういったものは経験よりも知識のあるなしに直結する。
言うならば、キルは習うより慣れろ、それ以外は慣れるより習えなのだ。
ここからは指南編。
・キル
インポスターが目指すべき理想的なキルとして
①早い
②見つかりにくい
③疑われない(クルーに容疑をかけられる)
の3つのポイントがある。
詳しく解説していこう。
①早い
言い換えれば『キルの頻度』と『キルの早さ』である。前者から解説していこう。インポスターはキルをしない限り有利になることは殆どない(クルーのエラーとかしかない)為、それなりの頻度でのキルが求められる。また、最短でキルをすればその分クールタイムも早く終わる為、1人で複数人のクルーをキルすることも視野に入る。一度に多くのキルをすることによって流れを掴むだけでなく、情報を錯綜させて会議時間を時間切れにさせたり、クルー同士の潰し合いを引き起こしたりと、有利な展開を作りやすくできる。
理想としては緊急会議が開かれるまでに1キル出来ると非常に良い。
が、あくまでも『バレない(バレにくい)キル』の方が重要であり、雑にキルしていけば勝てるということではないので注意。
『キルの早さ』はそのままの意味で、スムーズにキルをこなすことを指す。例えばベントキルであれば、ベントに入る→場所移動→ベントから出る→クルーをキル→ベントに入り、元いた場所へ戻るという(典型的なベントキルだが)この流れをなるべくスピーディにするということ。
これが早いとその分クルーに犯行を見られにくい良いキルになる。モタモタしているとあっさり見られてしまうぞ。
②見つかりにくい
キルの現行犯を抑えられてしまうと、それだけで「発見(通報)者」か「現場にいた人」のどちらかがインポスターという認識に(高確率で)なってしまう。こうなってしまうと、最短2回の追放でインポスターを1人ほぼ確実に始末できるクルー側が一気に有利になってしまうので、周りの目が行き届かない場所や位置でキルするのがデキるインポスターへの近道。
場所(位置)の場合、例えばスケルドなら医務室や電気室、HQなら研究室といったように、出入口が1つしかなく、ベントが近くにあるような地点はキルしやすいポイントとなる。
これはどちらかと言えば知識に近い為、フリープレイで場所の確認をするだけでもある程度身に付く技術だ。
③疑われない(クルーに容疑をかける)
これが出来れば最早立派なインポスターだが、難易度が高い。とりあえず「はーん、なるほど」程度に知っておこう。
クルーに疑われず、なおかつクルーに容疑をかけられるキルは、全インポスターが目指す究極のキルだ。これが1度でも試合の中で出来れば、その試合は勝ったも同然と言える。
一応言っておくが、『疑われない』というのは『相方のインポスターがキルしている間はその辺のクルーとつるんでました〜wいっこもキルもしてないけどぼくちゃんは無実だよ〜んw』ということではなく、自らキルを起こし、かつそのキルとは無関係だと周りのクルーから認められてはじめて『疑われないキル』なのである。これだけでも大変なのに、更にクルーに容疑をかけるとなれば、どれほど至難の業であるかが分かるのではなかろうか。
これが実現する状況としては
①出入り口が1つしかない部屋に2人のクルーがいて、かつその部屋のベントに入っている
②片方だけが出ていくのを見届けた後、すかさずベントから出て残っていたクルーをキル
③ベントに戻り、すぐさま別のベントへと移動する
こうすることで、最初に出ていったクルーに疑いが向く可能性がある。
③の難易度が高い理由としては、バレにくいキルをしなければならないのに、キルしてから通報されるまで時間を要してはならないという点だ。
少し話が長くなってしまったが、ビギナーなインポスターはひとまず③は置いておいて①②を目指そう。
・お役立ち情報
-キルのタイミングの話
基本的には「2人きりの状態」「停電中」のどちらか。人が重なってる時にどさくさに紛れてキルをするというやり方もあるが、ハイリスクな割に旨みが少ないので割愛。ひとまず、ベントの中で1人になるまで待機→1人になったらベントから飛び出てキル→ベントに戻るといった具合でやってみよう。
-誰からキルをする?
個人的にキルを優先するべきクルーの特徴として
①キルやベントなどの決定的な行動を見てしまった
②アドミンやカメラ、心電図に夢中
③緊急会議ボタンを使っていない
④推理や話の整理が上手
⑤クルーからクルーだと思われている人
の5つ。以下、解説。
①決定的な行動を見た
分かっているとは思うが、こちら側が見られた場合。当然ながら会議で報告されれば即終了なので、しっかりと口封じをしておこう。
②アドミンやカメラ、心電図に夢中
キルのタイミングやベントの使用を見られ、せっかくのアリバイ成立やクルーへの容疑がパーになる可能性がある。
そうでなくとも、この情報を会議に持ち込まれると非常に苦しくなるので、しめやかに亡き者になってもらおう。
③緊急会議ボタン未使用である
終盤で威力を発揮する。幽霊にしてしまえばボタンは使われなくなるので、残ったクルーが全員ボタンを押すことができず、なおかつ通報さえされなければ、ベントを人前で使おうが何しようがクルーは摘発できない。
絶対にこれを守る必要はないが、覚えておくと良いよみたいな情報。
④推理や話の整理が上手
できれば優先的に排除したい。こういったクルーを自由にするだけで、どんどん追い込まれていくので、なるべく序盤に消しておきたい。理想的なのは1回目の会議が開かれる前、つまり1言も喋らせずにご退場させることだ。
⑤クルーからクルーだと思われている人
この手の人が終盤に残ると、最後の最後で『クルーぽくないから』のあんまりな理由で追放されて負けるという可能性がある。こういったクルーはどんどんほねほねにして行き、いざ会議を開いたら疑わしいメンバーしか残ってない!というのが理想形だ。
逆にキルするべきでないのは『アリバイ(犯行)を巡って自分と意見が対立しているクルー』か『ペア行動を公認された際のペア相手』である。どちらの場合もキルをしてしまうと一気に疑われることとなるので、この場合は手出し無用だ。
ただし、これが仮にクルー同士で行われ、自分が無関係であるならば、キルを仕掛けるだけで勝手に潰れてくれる可能性がある。是非とも狙ってみよう。
使用用途が多い為、サボタージュ毎に解説する。
・停電
停電を起こすことで、クルー限定で視野をかなり狭められる。これによって目撃者を大幅に減らすことが出来る為、バレにくい上に他者に疑いを向いている状況を作りやすくなる。
ただし、あくまでも状況を作りやすくするだけで、確実に作れるワケではない。大胆かつ慎重になる必要があるのは、停電中でも通常時でも変わらないことを覚えておこう。
なお、アドミン端末や心電図、カメラの視野や表示範囲が狭くなることはないので注意。
・通信妨害
通信妨害を起こし、クルー御用達ツールである監視カメラ・アドミン端末・心電図を無力化する。また、クルーはタスクの確認もできなくなるため、タスク遅延にも効果的。とはいえタスクが出来なくなるワケではないのは注意。
効果が地味かつあまり目立たない為、目立って使われることはないが、カメラやアドミン、心電図をずーっと見ているクルーを無理やり動かすことが可能。キルするかどうかはお好みで。
・時間切れで勝利になるサボタージュ
通称・リアクターとも。ステージによって内容はマチマチだが、どのステージでも解除ポイントが1箇所に集中している。また、クルーにとっては解除しない=負けなので、クルーがほぼ確実に解除しにくるサボタージュ。この性質(?)を活かし、サボタージュ解除ポイントとは真逆の地点でキルをした後、サボタージュを起こして発見を遅らせるといった芸当も可能。
・ドア閉め
MiraHQ以外のステージで可能。犯行現場を見られないようにしたり、クルーを逃げられなくしたり、クールタイムの時間稼ぎをしたり、通報を遅らせたり、タスクを遅延させたりと、シンプルながら使用用途はかなり幅広い。
キルをしたなら、とりあえず部屋のドアを閉めて見つかりにくくしてみよう。
・会議での立ち回り
会議での立ち回りに正解は無いが、不正解は存在する。少し解説。
×黙る
某イカ達がインクを撒き散らすTPSゲームに登場するキャラが「だまっとる、っちゅうことは「イエス」ちゅうことじゃな」と発言したように、だんまりを決め込んでしまうのはNG。犯行やベントを見られたとしても、絶対に黙ってはいけない。泥臭くても見苦しくても、近くにいたクルーや通報者、告発してきたクルーに罪を擦り付け、最悪一緒に追放されてもらおう。
×明らかなウソをつく
犯行は見られなかったが、逃げ遅れて姿を見られた!なんとかしないと!と思って、いなかった所にいたとウソをつくのはNG。仮にそこに誰かがいた場合、はっきりウソだとわかってしまい、悲しいことになってしまう。現場から逃げる場合にはできる限りベントを使い、ベントが無いところでのキルはできる限り避けるようにしよう。
×無理やり相方を庇う
どうやら相方がしくじったらしく、クルーのみんなから総攻撃されている!なんとかしなきゃ…と思っても、無理に擁護するのはNG。
逆にインポスターだとバレてしまい、仲間共々さようならとなってしまうぞ。辛いかもしれないが、あまりにも擁護が難しいと思ったら、流れに逆らわずに追放しよう。
・腹いせに仲間を売る
なんらかのせいで追放されることになってしまった!だからといって自分の相方をバラしてしまうのは絶対にNG。自分以外全てのプレイヤーの邪魔をすることになるぞ。絶対にしないようにしよう。
・最後に
このゲームはなかなかに物騒なゲームだ。クルーをキルしたり、ウソをついたり、それを暴いたり…
特にインポスターは相方に迷惑をかけてはなるまいと気負ってしまう人も中にはいるだろう。
しかし、これだけは覚えていてほしい。これはたかがゲームであって、それ以上でもそれ以下でもない。現実で誰かが消えることは決してない。
それに相手の顔は見えない上に長い付き合いになる可能性は極めて低いのだから、向こうはこちらが思っている以上にこちらに関して無頓着であるケースが大半以上を占める。よって相手のことなど知ったことではないと割り切るのが最善だ。思う存分キルをして、ウソをついて、クルーを騙し欺き、勝利をもぎ取ろう。
あ、もちろん常識の範囲内でお願いしますよ?
ということで今回はこの辺で。
ずいぶん長くなってしまった。