今更スプラトゥーン2のチャージャー指南(入門編)

憧れの身内がチャージャーなので、今度こそ使えるようになりたいと思って、最近チャージャーを始めた。ちなみに普段はというかこれまでずっとシューター(いわゆるスシコラ)。

 

まだナワバリだけ(というかガチマは行きたくないしリグマはタイミングが合わないというかまだ練習中の身なので声かけてない)だが、かなり多くのことが分かった。

 

チャージャーをメイン(志望)するビギナーイカ達だけでなく、他ブキをメインとするイカ達にも役立つ情報が多いので、是非目を通してほしい。

 

なお、本記事ではTPSに関するワード(エイムとか射線とか)の意味をある程度把握している前提で書いていく。分からないワードが出てきたら、その都度検索するなりしてもらいたい。

 

•設定編

練習の前に、まずは設定からチェックしよう。

チャージャーは継続的なエイム(的を追い続けるようなエイム)よりも瞬間的なエイム(可能な限り短時間で的に照準を合わせるようなエイム)が重要となる(警告。別に継続的なエイムが不要な訳ではない。移動中の相手を捉えるのに継続的なエイムが求められる場面は一定数存在する。)

その為、ジャイロの(あまりいないと思うがスティック操作も)感度が高いと、その分ブレやすくなってしまう。調整の手段の例として、思い切って-5からスタートして自分に合った感度を見つけるという方法などがあるが、基本的には低ければ低い程ブレにくくなることは念頭に置いて調整してほしい。ジャイロ操作時の右スティックも同様だが、こちらはそこまで低すぎなくても大丈夫だと思われる(ここは個人差あると思うので、自分に合った感度を調べてみよう)。

 

•エイム編

いきなりだが、エイムは習って慣れろである。試し撃ちに潜って「止まっている的にゆっくりでもいいので照準を合わせて当てる」という基本の基本の基本レベルからしっかり身に付けるべし。完全停止している場面こそそこまでないが、平仮名と片仮名無しに漢字は読めないのと同じように、止まっている相手に当てられなければ、動いている相手に当てることは出来ない。ここは確実に身に付けよう。

慣れてきたら、実戦を意識して、相手から狙いが分からないように射線を手前まで隠して撃つ練習や、(スコープ無しの場合限定)チャージキープで動いて当てる練習、左側にある横移動する的に当てる練習もしてみよう。

動く的に当てる際には、的そのものではなく、動いている方向の半身(右方向に動くなら右半身、左方向に動くなら左半身)や、移動先に狙いを定めると当たりやすいぞ。

ただ、これだとどうしても同じ動きだけを練習することになってしまう。もっと様々な動きを練習したい時は、思い切ってナワバリに潜ったり、タコツボキャニオンでタコ(とかバルーン、木箱など)をしばいたり、オクトエキスパンション(有料コンテンツ)でチャージャーのステージを選んでみたりと、自分に合った方法を見つけて、楽しく練習しよう。ちなみに筆者はタコツボキャニオンに潜ることが多い。

 

 

!Tips

この際なのでハッキリ言うが、やれウデマエX配信者のスーパーキル集だの、やれ有名実況者の神エイム動画だのなんてものは、エイム技術の向上には99.9%役に立たない。主な理由として「短いクリップでは意図したものかマグレ当たりか適切に判断できない」「基本がしっかりしていない段階で応用の応用みたいな曲芸まがいのキルは必要がない」「そもそも彼らは魅せてナンボのビジネスをしているので、チャージャーを持って勝ちたい(活躍したい)だけなら不必要」等々山ほどある。ともかく、このテの動画はエンターテイメントとしては良いコンテンツだが、参考とするにはあまりにも不相応なコンテンツだ。

また、練習指南の動画やサイトにしても、あくまでもその人にとって最適な練習方法であって、必ずしもそれが万人にフィットするとは限らない。この記事では具体的にどんな練習をするべきという「練習の方法」については可能な限り触れない。あくまでもこれはゲームに過ぎないので、自分が楽しいと感じられる(あるいは自分でハードルを設定できる)練習を見つけて実践しよう。

 

•立ち回り編

前作をプレイしたイカ達には「特定のポイントでずーっとこっちを狙ってくる3Kスコープ(カスタム)」というのを嫌というほど見かけたかもしれないが、今作では良い立ち回りとは言えない。と言うのも、チャージャーの全体的な射程距離の弱体化や、起伏•障害物、ギミックに富んだステージが増え、更に全体的に狭くなった(らしい)ことによって、チャージャーは前に出ないと真価を発揮出来なくなってしまったからである。

但し、無闇矢鱈に前に出ると、至近距離ではとても勝ち目が無いチャージャーは、あっさり囲まれてスタート地点に送り返されてしまう。

故に「押し」と「引き」が大事になってくるのだが、これはアレコレ言うよりも経験を積まないと分からない•伝わらない•判断出来ない部分が非常に多く、指南は困難を極める。

一応、自分チームより相手チームの(あまり適切な表現ではないが)生きてる人数が多ければ「引き」で、少なければ「押し」というのが大雑把な判断基準の1つとしてある。ともかく、ここは場数を踏んでもらうより他ないので、少し小さい視点から立ち回りを身に付けよう。

 

その①•高い所を取れ!

長居は厳禁だが、基本的にチャージャーというブキは高い所にいるのが有利と言われる。これは、射程の短いブキが比較的多いシューターやローラー、マニューバなどのチャージャーにとっての天敵から身を守りやすくなるだけではなく、高台にいれば(形状によりけりだが)下からは見えにくいが、上からは下が見えやすいという視野の都合によって、安心して狙撃に集中出来るなどのように、様々なメリットがあるからだ。どこから撃てばいいのか分からない!となったら、ひとまず高い所に登ってみよう。

 

その②•ポイントを頻繁に変えろ!

さっきも書いたが、今作は「1つの狙撃ポイントに長居すること」は悪手に近い。そこで、色々なポイントから相手を狙ってみよう。例えばコンブトラックであれば、高台1つだけでも、ステージ中央、その脇、自陣側に複数と、かなりあちこちに狙撃ポイントになりそうな所がある。これによって、相手は対策や攻撃•防御がしづらくなる他、こちらは相手のスキをついてキルしやすくなるというメリットがある。

特に前者は相手に大きなダメージを与えられる。逆に1つのポイントに留まってばかりだと、届かない位置から相手に攻められて(守られて)しまうぞ。

 

その③•ピンチなら無理せずすぐ退避!

味方がばったばたとやられ、気付けば自分だけ!もう突っ込むしか…という前に少し待ってほしい。ここでキミまでやられてしまうと、チームは完全に崩壊してしまうぞ。厳しいと思ったら、すぐスタート地点にスーパージャンプで戻ろう(これがさっき言った「引き」である)。

チャージャーは「いるだけで大きなプレッシャーをかけられるブキ」である。その性質を活かして、相手に精神的なプレッシャーをかけて、攻め手を遅らせるのは非常に有効だ。逆にチャージャーが簡単にやられてしまうと、(編成にもよるが)一気に攻められて崩壊ということも珍しいことではない。とにかく生存第一を肝に銘じておこう。

 

•ギア編

自分のプレースタイルに合ったモノを選ぼう。

以下参考程度に、筆者が付けているモノを紹介。

イカ移動→移動や退却、チャージキープに

スーパージャンプ短縮→退却に

インク影響減、爆風ダメージ軽減→生存率を上げる用に

スペシャル減少ダウン→なんとなく(え!)

インク回復→リッター4Kがメインでインク消費が重すぎるので

 

•対策編

ここからは別のブキ使いイカを対象に「チャージャーをいかにして活躍させないか」を書いていく。チャージャー使いイカはこれに警戒して動こう。

 

①多くのアプローチを取れ!

毎度毎度同じルート、同じやり方、そして同じやられ方…。何故かチャージャーに何度も何度もやられてしまうのは、別に恨みを買ったとかそういうことではなく、同じアプローチを取ることはチャージャーから見ると非常にやりやすいからである。ルートが同じだと、そのルートを意識しておくだけで向こうから的が飛び込んで来るようにしか見えず、やり方が同じだと、それだけ警戒すれば良いだけになってしまう。

色々と手の打ちようはあるが、まずはルートを変えることから始めてみよう。それだけでもだいぶ違ってくるぞ。

 

②サブウェポンとスペシャルを惜しむな!

ポイントを変えているとはいえど、居座るチャージャー程厄介極まりないモノ。不用意に近付けば返り討ちも…。そんな時こそサブウェポンとスペシャルの出番だ。チャージャーのいるところ(いそうなところ)に使って追い払おう。これだけ?と思われがちだが、チャージャーにとって非常に辛いのは、強制的にポジションやポイントを離れさせられたり、変更させられること。これによって離れていた時間の分だけ詰め寄られたり、不利なポイントに移動せざるを得なくなったりするからだ。今作はその場に留まらせないようなスペシャルが多いので、このような手段は非常に有効だ。

 

③スーパーチャクチとジェットパックを安易に使うな!

強力なスペシャルも正しいタイミングでなければ能力を発揮できない。特にこの2つはチャージャーからすれば格好の的だ。チャクチはチャージャーの届かないところで使ったり、スーパージャンプと併用しよう。ジェットパックはイカ状態とヒト状態を切り替えて動きをつけ、狙いを絞らせないようにしよう。

 

•チャージャー視点で味方にされると嬉しいこと

最後にチャージャーから見てしてくれるとありがたいことを書く。味方にチャージャーが来たらしてあげよう。

 

①塗り

多くのチャージャーが最も苦手としている塗りは是非ともサポートしてあげたい。狙撃ポイントが増えるだけでなく、退却がしやすくなるなど、チャージャーがとても動きやすくなるからだ。主に壁より床を塗ってあげると喜ばれるぞ。

 

②一緒に攻撃する

相手に取って最も嫌なのは「チャージャー+目の前のシューター(とか)と2-1で戦わされている」状態。裏を返せばチャージャーが最も望ましい展開こそがこれなのである。チャージャーの攻撃が届く範囲で戦闘を始めるとお互いにサポートし合える理想的な状況に持ち込めるぞ。

 

③ナイスを送る

近くでチャージャーがキルをしたらナイスを送ってあげよう。それを原動力にきっと次もキルを取ってくれるはずだ。

 

•最後に

某サイトで「チャージャーはエイムが大事なのでそのエイムはセンスがどうのこうの」なんて書いてあったが、センス云々で左右されるなら、とうの昔にチャージャーは削除されていただろう。

無論X帯の上位など、トップで使いこなす分には一定のセンスが問われるだろうが、基本的にはセンス云々よりも、練習と気持ちの度合いによるというのが筆者の考えだ。古びた根性論は大が付く程嫌いだが、前作で初めてTPSに出会った筆者も、最初は明後日どころか再来年の方向にエイムがすっ飛んでいた。そこから練習と試合(実践)を繰り返した末、S+だとか全ルールXにたどり着けた(シューターでだけど)。

その間はギアやブキで試行錯誤したり、遥かに上手い知り合いと一緒にやったり、とにかく楽しむことだけは忘れなかった(多分)。

イケると思ったら続けるべきだし、ダメそうだと思ったらブキを変えるべきであって、楽しむことを忘れてまで嫌々やる必要はどこにもない。

ゲームなんてせいぜいそんなモンなので。

 

ではまた。良いチャージャー(他)ライフを。