SCP-1735(紹介)

ー意味不明な無敵のバリアー

フィクションの世界に限らず現実にも何かが侵入するのを防ぐ壁やバリアなんてのがよく登場したり存在したりする。

 

フィクションなら「Mr.インクレディブル」の「バイオレット」とか、現実なら刑務所なんかの外壁がそれにあたるかもしれない。

 

しかし、そんな数あるバリアや障壁をも上回る無敵のバリアが存在するのをご存じだろうか。

しかも財団の高度な技術を駆使しても突破出来た試しは無い程に強力だ。

 

 

 

問題なのは『何を守っているか』の一点なのだが…。

 

 

 SCP-1735 

突破不能の障壁

オブジェクトクラス:Safe

 

SCP-1735はニューファンドランド島の砂浜(北緯██.0000°,西経██,0000)に存在する移動不可能で目に見えず、静的な障壁である。サイズや形はある物から半径0.70メートルに広がる球体である。

前述の通り移動が出来ないので、収容する際には砂浜一帯に電気柵と警備員を配置し、常にSCP-1735を監視することになっている。

 

こいつは2004年のダートバイクによる死亡事故を地元の警察が調べている時に発見された。

(※関わっていた警察含む民間の方々には財団の記憶処理で忘れてもらいました。仕方ないね)

 

さて、前述の通りこのバリアは財団が色々手を尽くしてもSCP-1735が守っているある物を取り出すことは出来なかった。

ちなみにこいつを掘り出した時にバリア内の砂浜の砂が落ちてきたが、何故かこの砂をバリア内に戻すことは出来なかった。どういうことなんだ…。

 

 

 

このバリアがそこまでして守っている物。それは―

 

 

 

 

 

 

 

 

レジ袋である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

( º A º `)

 

 

 

 

 

なんというか…。うん…。言いたいことは分かる。

 

 

もう一度言うが、このバリアはレジ袋を守っている。

時々レジ袋がバリアの範囲を出そうになる時はあるが、外に出ていくことはないらしい。

 

 

ちなみにこのレジ袋、砂浜の砂をバリア内から落とした時に、一緒に落ちることなく、それどころかそれ以来ふわふわ浮くようになり、しかもどうやら風に揺られているようである。風は通るのか…。

 

 

 

財団は今日も中のレジ袋を何がなんでも取り出すべく様々な試みを行っている―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

2010年1月27日、風にゆらゆらと飛ばされてきたあるレジ袋がSCP-1735を収容しているエリアに侵入。そのままふわふわと風に飛ばされたレジ袋はなんということでしょう。SCP-1735内に難なく侵入したのである。

 

( ꒪⌓꒪)

 

 

これには財団も「これならイける!」と新たに飛ばされてきたレジ袋が侵入してきた時の環境を再現!勝った!SCP-1735完!!

 

 

 

 

 

 

 

 

とはならず、普通に突破出来ませんでした。なんなのだ!

財団は新たに飛ばされてきたレジ袋はどこから来たレジ袋なのかを現在進行形で調査中である...。