SCP(財団)ってなんぞーやっていう話・発展

さて、

昨日はSCPってなーに?という感じのふわーっとしたお話だったが、今日のはちょっと踏み込んだお話。

具体的にどんな創作なのよー?というところ。

色々と創作物はあるんですが今回はスタンダードな(というかメインの)オブジェクトそのものに関する創作についてを。

 

・基本のキ

まず特徴的な点として、客観的な報告書の文体で書かれます。

ただ単純に「これすんごーいでっけーよ!!!」ではなく「このオブジェクトはなになにメートルのシロモノでこれこれキロの重さがあってほにゃほにゃなんたらうんぬん」とこまごまかつしっかりと書くことが求められてます。もちろんすべてではないけど。

あ、そうそう。基本的に文中ではアイテム番号(後述)で呼称され、メタタイトル(項目名)や「このSCPは~」みたいな書かれ方はされません。

 

ちなみにSCP-2 11 17 1830 1833 34 35 38 -JPはその基本のキをほぼ完全にスルーしながら面白い記事になってます。いつか(多分5年後とかに)紹介するか。

 

さて、基本情報を知ってもらったとこでここからは構成ごとに。

けっこー難しくなるやもやもですがなんとか頑張ります。

 

大まかな構成としては

・アイテム番号

・オブジェクトクラス

・特別収容プロトコル

・説明

(・補遺や実験データ)

 

が基本的な構成。

●●|●●●●●|●●|●  みたいに完全にスルーしたシロモノもあるけど。

 

ま、ひとつひとつ説明していきますか。

 

・アイテム番号

SCP-173←こんなやつ。

基本的には書いた人が空いてる番号に勝手に割り振ることが多い。

が、中には他の国の人が書いたオブジェクトと同じ番号をチョイスして連想させるなんて手法もある。

それの一例としてはSCP-682とSCP-682-JP,SCP-682-CUかな。

あ、そうだ。JPとか説明してなかった。

JPとかCN,RUてのはどこの国のバージョンかを判別するためのコードみたいなもんです。ちなみにさっき挙げた3つは左から日本、中国、ロシアです。ちなみに本家のアメリカ版にはなんにもついてない。

 

・オブジェクトクラス

これが多分1番長い。

死ぬほど簡単に言ってしまえばオブジェクトの危険度。

これがまたまぁ複雑なんで…。

 

1.Safe

まぁ安全。

「何もしなければ」何も起こらない。勝手に動いたり勝手になんかなったりしない。

もしくは動いたとしても影響が全然及ばない。

あと、ちゃんと収容のやり方が確立されてることで分類される。

よく言われるのは「核爆弾はSafe」だってゆー例え。

なんでや!なんて言うかもしれんが、爆発させようと思ったらやれ安全装置の解除だ、やれなになに認証だ、やれなんとかパスワードだと、事故らないように色々手が尽くされ、管理の方法も当然のことながら決められてて、ひとりでに爆発なんてなことにならないようになってる。多分。

ということで「ひとりでになにもならないもん!」なオブジェクトが分類される。

 

代表例

・SCP-131(アイポッド)

・SCP-1152(アライグマ)

・SCP-1248-JP(しりとり大好きエレベーター)

 

2.Euclid

やばみ。

収容のやり方が分かってて収容してはいるけど何が起こる(か起こす)かわからないパンドラちっくなシロモノ。

一番多い分類。故にこんな感じよー的なそれが無い。

なんでまぁここでは代表例だけ

 

・SCP-173(彫刻ーオリジナル)

・SCP-3092(ゴリラ戦)

・SCP-496-JP(警告:閲覧時には電子プロトコルが実施されます)

 

3.Keter

鬼やば。

収容のやり方がアホみたいに難しかったり、それ以前に収容できてないとこれに分類される。あと、オブジェクトの持つ特性が突き抜けてやばい場合でもこれに分類されることがある。

まぁこれも傾向は割とバラバラなので代表例を…

 

・SCP-862(不死身の爬虫類)

・SCP-2577(SCP-2557はEnvelope Logistics®の私有概念です)

・SCP-2719(内側)

 

4.Neutralized

ここからは特殊なクラス。めったに使われることがない。

これは「無力化してしまった」オブジェクトが該当する。

財団によって無力化したオブジェクトもあれば、オブジェクト側が無力化を選んだケースもある。

これが分類されてるオブジェクトは一つの物語としてもすごいのが多い。

 

代表例

・恩人三部作

・SCP-1422(イエローストーンの怪)

・SCP-1983(先の無い扉)

 

5.Explained

特殊なクラス。Neutralizedより使われることがない。

これに分類されているオブジェクトのアイテム番号には-EXが付いている。

主に「現在の技術で説明がつくもの」や「広く知れ渡り収容の意味がないもの」などが該当。

作成の難易度がけた違いに高く、サイト全体で見ても数が非常に少ない。

その分秀逸。

 

代表例

・SCP-1851-EX(ドラペトマニア/逃亡奴隷精神病)

・SCP-3000-EX(改造された医療用ベッド)

・SCP-8900-EX(青い、青い空)

 

ちなみにSCP-8900-EXは1番のお気に入り。聞いてないね。

 

6.Thaumiel

特殊なクラス。

一言で言えば「場合によっては財団が利用せざるをえないSCP」が分類される。

基本的に利用のタイミングは緊急時が多く、大抵は世界が滅びそうになったとき。

ちなみにこれも書く難易度が高い。

 

代表例

・SCP-2000(機械仕掛けの神)

・SCP-2003(望ましい選択)

・SCP-2237(「代償は常に付き物だ……」)

 

7.None

書きたかっただけ。

オブジェクトによってはこれがないものもある。

 

代表例

・SCP-048(呪われたSCPナンバー)

・SCP-2165(救い難き物)

・SCP-2508(長い待ち時間)

 

他にもいろいろとあるけどそこは割愛。

 

・特別収容プロトコル

あぁ長かった…。

ここでは「オブジェクトの収容の仕方」が書かれている。

と、しか言いようがない。

オブジェクトクラスでなんとなーくの危険度が分かった後に、この項目で詳細に危険度が分かる感じ。

 

・解説

そのオブジェクトの説明。

異常性とか特徴はココ

 

(・補遺とか)

そのオブジェクトにストーリー性を持たせるときに使われることが多い。

あってもなくてもいい上にこれの使い方は書く人次第なので特に解説することはない。

 

 

こんなもんか…

非常に長くなってしまったが前のやつとこれを知っておけばSCP記事を読んでも「???」とはならない…きっと多分恐らく。

 

そろそろ解説記事も書こうかな…。